「〜てみる」と「〜ようとする」の違いとは?意味と使い分けをやさしく解説
「少しやってみます」と「やろうとしました」。
どちらも似た場面で使われる表現ですが、なんとなくニュアンスが違うと感じたことはありませんか。
たとえば、子どもが新しいことに挑戦するときや、仕事で何かを試すとき。
「やってみる」と言うこともあれば、「やろうとする」と言うこともあります。
実はこの2つは、行動の段階に注目すると違いが分かりやすくなります。
・すでに試しているのか
・これから試そうとしているのか
この記事では、「〜てみる」と「〜ようとする」の違いを、日常の感覚で整理していきます。
家庭や仕事の会話でも迷わず使える目安を、やさしく解説します。
「〜てみる」は実際に試してみるときの言葉
「〜てみる」は、実際に行動して試すことを表す表現です。
うまくいくかどうかはまだ分からないけれど、「とりあえず一度やってみる」という気持ちが含まれています。
完璧にできるかどうかよりも、「まず試すこと」に焦点がある言い方です。
日常の会話では、とてもよく使われる表現です。新しいことに挑戦するときや、状況を確かめたいときなど、幅広い場面で自然に使われます。
たとえば料理や育児、仕事の場面でも、「まずはやってみよう」という軽い行動のニュアンスがあります。
具体例
・このレシピ、今度作ってみます
・子どもに一度聞いてみます
・その方法、少し試してみます
・先生に相談してみます
・今日は早めに寝てみます
どれも、「実際に行動して確かめる」という流れがあります。
結果がどうなるかはまだ分からないけれど、「一度試す」という前向きな動きが感じられます。
たとえば子育ての場面で、
「この自転車、乗ってみたい」
と子どもが言うとき。
そこには「乗れるかどうかは分からないけれど、一度試してみたい」という気持ちがあります。
つまり、「〜てみる」は行動そのものに踏み出している言葉と言えるでしょう。
使われる場面
「〜てみる」は、次のような場面でよく使われます。
・新しいことを試す
・状況を確かめる
・軽く挑戦する
・相手の反応を見たいとき
・とりあえず一度行動するとき
たとえば、仕事で
「その方法、少し試してみます」
と言えば、「実際にやってみて結果を見ます」という意味になります。
また、家庭の会話でも
「一度先生に聞いてみるね」
と言えば、「実際に確認してみる」というニュアンスになります。
このように「〜てみる」は、日常の中でとても自然に使える表現です。
間違いやすいポイント
「〜てみる」は、すでに行動する方向に気持ちが動いている言葉です。
そのため、
・やってみます
・聞いてみます
・確認してみます
と言えば、「実際に行動する予定」が伝わります。
ここで大事なのは、まだ結果は出ていなくても、行動する気持ちははっきりしているという点です。
つまり、「〜てみる」は
「試すことが前提になっている言い方」と考えると分かりやすいでしょう。
「〜ようとする」は行動しようとしている段階
「〜ようとする」は、行動しようとしている途中の状態を表す言葉です。
まだ行動が終わったわけではなく、「これから始めようとしている」「やろうとしている」という段階に注目しています。
つまり、「〜てみる」と違って、行動そのものではなく、行動に向かう動きや意志を表す言い方です。
具体例
・子どもが一人で靴を履こうとしている
・説明しようとしたけれど、うまく言えなかった
・資料を確認しようとしたときに電話が鳴った
・立ち上がろうとした瞬間に名前を呼ばれた
・子どもが一人でやろうとしている
どれも、「行動しようとしている途中」の様子が表れています。
まだ結果は出ていません。
大切なのは、「やろうとしている」という動きです。
使われる場面
「〜ようとする」は、次のような場面でよく使われます。
・行動を始める直前
・努力している様子
・途中で止まった行動
・挑戦している状態
たとえば、
「子どもが自分で宿題をやろうとしている」
と言うとき。
これは「すでに宿題を終えた」という意味ではありません。
まだ途中ですが、「自分でやろうとしている姿」を表しています。
このように、「〜ようとする」は挑戦している様子や意志を表すときに自然な言葉です。
間違いやすいポイント
「〜ようとする」は、行動の結果までは含まれません。
たとえば、
・説明しようとした
・電話しようとした
と言うとき、実際に説明できたか、電話できたかは分からないことが多いです。
むしろ、
途中で止まった
うまくいかなかった
というニュアンスが含まれることもあります。
つまり、「〜ようとする」は
行動そのものではなく“試みた動き”に焦点がある表現です。
違いは「行動したかどうか」に注目すると分かる
「〜てみる」と「〜ようとする」は、とても似ている表現です。
しかし、行動の段階を意識すると整理しやすくなります。
シンプルにまとめると次のようになります。
| 表現 | 注目しているポイント |
|---|---|
| 〜てみる | 実際に試す |
| 〜ようとする | 試そうとする |
つまり
・行動している → てみる
・行動しようとしている → ようとする
という関係です。
ここで覚えておきたいのは、行動のタイミングが違うという点です。
たとえば
「もう一度説明してみます」
と言えば、実際に説明する流れです。
一方で
「説明しようとしたのですが…」
と言うと、「説明しようとしたけれど途中で止まった」という印象になることもあります。
このように、行動の段階を意識すると、違いが自然に見えてきます。
日常会話での使い分けの目安
実際の会話では、次のように考えると迷いにくくなります。
何かを試すとき
→ 「〜てみる」
例
・子どもに聞いてみます
・この方法を試してみます
・一度やってみます
・先生に相談してみます
どれも、「実際にやってみる」という行動が前提になっています。
行動の途中や挑戦の様子を表すとき
→ 「〜ようとする」
例
・子どもが自分でやろうとしている
・説明しようとしたけれどうまくいかなかった
・立ち上がろうとした瞬間
こちらは、行動の「始まり」や「途中」に焦点があります。
行動の段階を意識するだけで、使い分けはかなり分かりやすくなります。
似ている場面でもニュアンスが変わる例
同じ場面でも、この2つを使うと印象が少し変わることがあります。
例1
・先生に聞いてみます
・先生に聞こうとしました
前者は、「これから聞く」という行動です。
後者は、「聞こうとしたが、できたか分からない」というニュアンスになります。
例2
・この方法を試してみます
・この方法を試そうとしました
前者は、実際に試す予定です。
後者は、「試みたけれど途中だった可能性」があります。
このように、結果が含まれるかどうかでも印象が変わることがあります。
ちょっとした違いですが、言葉のニュアンスは意外と変わります。
そのため、
・行動しているのか
・行動しようとしているのか
この2つを意識するだけで、自然に使い分けられるようになります。
まとめ|「〜てみる」と「〜ようとする」の使い分けはこう考える
「〜てみる」と「〜ようとする」は、とても似ている表現です。
ですが、行動の段階に注目すると整理しやすくなります。
・〜てみる
→ 実際に試す
・〜ようとする
→ 試そうとしている
つまり、
「もう行動しているか」「これから行動しようとしているか」
この違いを意識すると、自然に使い分けられるようになります。
家庭でも仕事でも、この2つはよく登場する表現です。
もし迷ったときは、
「もう試している?それとも試そうとしている?」
と考えてみてください。
そうすると、どちらの言葉がしっくりくるかが見えてきます。